洗面スペースをスタイリッシュに彩る
「スカラベオ」と「ズケッティ」の魅力

2025.02.07
生活する上で欠かせない水まわりを通して、より豊かな暮らしを提案している「セラトレーディング」。世界各国から厳選した20ブランドを取り扱っていますが、今回は特に人気を集めている「SCARABEO(スカラベオ)」と「ZUCCHETTI(ズケッティ)」にフォーカス。その歴史からものづくりへのこだわり、日本で好評のアイテムまで、あらゆる角度からそれぞれの魅力を深掘りしてお届けします。

イタリアメイドにこだわる新進気鋭の陶器メーカー「スカラベオ」

スカラベオが拠点にするのは、イタリアの首都であるローマから北へ約60kmに位置する「チーヴィタ・カステッラーナ」。ここは古代ローマ時代から存在する街であり、今もなお歴史的な建造物が数多く残されています。イタリア有数の陶器の街としても知られ、特に水まわりの製品を扱うメーカーが数多く点在。水まわりのトレンド発信地としても注目を集めています。

2006年にローマで開設されたスカラベオの工場。

老舗が多いイタリアでは比較的新しく、1974年に家族経営の小さな工房からスタート。独自性のあるデザインや高い品質が認められ、今や世界中でファンを獲得しています。その証拠に総売上の約80%が輸出品とのこと。日本でも人気があり、輸出品の7%を日本が占めるなど、比較的高いシェアを誇っているのも特徴です。

スカラベオが世界各国で支持されているのは、国ごとのライフスタイルや住宅事情に合わせた商品開発を行なっているのが理由の1つ。日本向けの製品はコンパクトなサイズ感に仕上げられており、実際にセラトレーディングでの人気も高く、洗面器に関しては1、2を争う出荷台数を誇っています。

本国の工場に併設されているショールーム。自然光が燦々と降り注ぐ開放的な空間。

日本の厳しい品質基準も満たす誠実なものづくり

日本の品質レベルに合わせられる技術力の高さもスカラベオの魅力。世界的に見ても厳しいセラトレーディングの品質チェックに対しても、改善点が見つかるたび誠実に対応してくれるそう。

陶器を焼く窯も、鮮やかな赤色でとってもおしゃれ。

決して大きいメーカーではないものの、最新の設備を積極的に導入しているのも特筆すべきところ。昨今の陶器メーカーでは加圧成形による製造がトレンドですが、スカラベオはここにもしっかり投資をして、最新の技術を取り入れています。

加圧成形を可能にする最新の設備。機械は日本製のものを使っているとのこと。

見た目の美しさと使い勝手を両立した手洗器

2017年には「C30」シリーズをセラトレーディングと共同開発。セラトレーディング創設30周年を記念して作られたオリジナルの手洗器で、日本の需要に合わせてスペースをとらないコンパクトなサイズに仕上げられています。カウンターにすっきりと収まり、見る角度によって表情が異なる独特なデザインが、ワンランク上のスタイリッシュな手洗い空間を演出します。

「C30」のセット例。周りに水が飛び散りにくい仕様になっており、使い勝手がきちんと考慮されているのもポイント。

特に人気を集めているのが「TR2」シリーズの洗面器。エッジの効いたフォルムが特徴ですが、個性的すぎず程よい存在感を放つのであらゆる空間にマッチします。またセラトレーディングで扱っているスカラベオのすべての商品は、日本では同社のみの展開という、ここでしか手に入らない特別感も魅力です。

直線的なデザインがシンプルながらもスタイリッシュな印象の「TR2」。

有名ホテルが採用。デザイン性の高い水栓を発信する「ズケッティ」

ズケッティの歴史がスタートしたのは、今から95年前の1929年。アルフレード・ズケッティがイタリア北部のヴァルドゥッジャに設立した小さな鋳造所から始まりました。当初は工業用のバルブや継ぎ手を製造していましたが、1950年にクロムめっきの水栓の生産を開始。今やイタリア有数の水栓金具メーカーとして名を馳せています。

イタリア北部「ゴッツァーノ」にあるズケッティの本社工場。

もちろん一般家庭でも取り入れられていますが、数多くの著名なホテルで採用されているのも特徴。ちなみに日本でもファイブスターホテルを始めとするさまざまなホテルで取り入れられているそう。セラトレーディングでは水栓のみの展開ですが、昨今は洗面器やバスタブなどの取り扱いも開始し、商品ラインナップをさらに広げています。また、数々のデザイン賞を受賞するなど、本国イタリアのみならず世界中で高い評価を得ているメーカーなのです。

唯一無二の存在感を放つズケッティの水栓

ズケッティの一番の魅力といえば、イタリアメーカーならではの高い美意識から生み出されるモダンなデザイン。ルドヴィカ&ロベルト・パロンバやマティオ・トゥーンをはじめ、世界的に有名なデザイナーを積極的に起用しています。水栓は洗面スペースのごく一部ではありますが、さりげなく存在感を放ちながらスタイリッシュなアクセントになってくれるはずです。

イタリア出身のデザイナー、マティオ・トゥーンが手がけた「Bellagio(ベラッジオ)」。

セラトレーディングで扱うズケッティの水栓の中で、一番の人気を誇っているのが「Jingle(ジングル)」です。これはズケッティのアートディレクターも務めるイタリアのデザインデュオ、ルドヴィカ & ロベルト・パロンバが手がけたもの。非常にシンプルなデザインながら、ソフトさとシャープさが絶妙なバランスで、水まわりを心地よく演出してくれます。

「Jingle」を取り入れた洗面化粧台。背面から見た立ち姿も美しい。

円筒をベースにしたデザインで、水栓の普遍的な形を表現した「Pan(パン)」シリーズも、ルドヴィカ&ロベルト・パロンバの作品の1つ。本国では最近リニューアルを果たし、全体的にスリムになってよりスタイリッシュな表情に生まれ変わりました。リニューアル後のものはまだ発売したばかりですが、今後セラトレーディングで取り扱うか検討中だそう。

「Pan」を取り入れた洗面台。時代を問わず受け入れられるシンプルなデザインが人気の要因。
左が従来のモデルで、右がリニューアル後。バックに入っていたカッティングがなくなり、よりすっきりとしたルックスに仕上がっている。

洗面スペースの主役ともいえる洗面器と水栓は、やはりこだわって選びたいですよね。今回ピックアップした「スカラベオ」と「ズケッティ」は、そんなときに是非とも選択肢に入れていただきたいメーカーです。セラトレーディングのショールームにも展示しているので、この機会に足を運んでみてはいかがでしょう。

Text by Kyoko Chikama
Edit by Sotaro Oka
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