炎のある空間で心豊かに暮らす「エコスマートファイヤー」
オーストラリア発のバイオエタノール暖炉「エコスマートファイヤ―」。エントリーモデルにフォーカスした前編に続き、今回はさまざまな導入実例をご紹介します。日本で2011年からエコスマートファイヤーを展開する、株式会社メルクマールレジデンス営業担当、熊谷 瞳(くまがいひとみ)さんにお話をうかがいました。
自由度の高いデザイン性が魅力
日本国内では「アマン東京」や「フォーシンズホテル京都」など、名だたるホテルに採用されているエコスマートファイヤ―。そのほとんどが空間のイメージに合わせて造作をした特別なデザインです。
熊谷 瞳(以下、熊谷):エコスマートファイヤ―には大きく分けて置き型と埋め込み型の2種類があります。手軽に楽しめる置き型のプロダクトを購入されるお客様もいらっしゃいますし、一方で建築家やインテリアデザイナーが造作で設えていく方法もあります。
BEARSがリノベーションを手がけた「クレストコート砂土原」でもエコスマートファイヤーを造作で取り入れました。
造作の際にベースとなるのは、バーナー(燃焼機器)または、バーナーと火室部分が一体となったFlexというユニット(埋め込み型暖炉)です。
熊谷:埋め込み型の暖炉は、200種類以上のラインナップをご用意しています。バーナーはライン状の炎がモダンな横長タイプと、360度どこから見てもきれいに見える円形タイプの2種類があり、サイズや仕様のバリーションを取り揃えています。設置場所やご希望に合わせて製品をお選びいただけます。
――それだけバリエーションが豊富にあれば、ライフスタイルやシーン、インテリアに合わせたオリジナルのデザインが可能ですね。
熊谷:はい。暖炉の仕上げ素材は不燃かつ耐熱性があるという制限があります。その点を守っていただければ、かなり自由度が高くデザインをしていただけます。煙突や配管が必要ない手軽さもあり、住宅で造作を選ばれる方も年々増えていますね。
エコスマートを住宅で楽しむ
では、これまでのお客様はエコスマートファイヤ―をどのように楽しまれているのか、国内の住宅での導入例をご紹介していきましょう。
実例1 洗練されたインテリアに溶け込む暖炉
ダイニングとリビングの中間に設置して、パーテーションとして使用した例です。
実例2 リゾートライクな屋外空間
テーブル型のプロダクトを天井のないテラスに設置した例です。この製品のボディはコンクリートなので屋外でも使用可能です。
実例3 スタイリッシュなモノトーンのLDK
奥の壁に埋め込まれたエコスマートファイヤ―が空間にあたたかみをプラスしています。
実例4 モダン家具を配したウッド調別荘
こちらも造作の暖炉をパーテーションとして使用しています。
実例5 置き型プロダクトを高層マンションに設置
エコスマートファイヤーの側面がガラスになっているので、炎越しの夜景も楽しめます。
実例6 暖炉を埋め込んだ大谷石の壁が印象的な空間
熊谷:こちらの写真はホテルの事例です。お客様がこのホテルに滞在されてお気に召していただき、同じ大谷石でエコスマートファイヤーの暖炉をご自宅に造られたというケースもありました。
――ホテルのインテリアが住宅に影響を与えているという話を最近よくうかがいます。デザイナーや建築家の方からのご提案だけではなく、お施主様のご希望からプロの方がデザインされるという流れもあるということですね。
昔ながらの暖炉をリフォーム
実例をいろいろ拝見して、エコスマートファイヤーはモダンだけれども、とてもあたたかみのあるプロダクトという印象を受けました。
――インテリアの方向性として、クラシックでなくモダンな方が合うのでしょうか。
熊谷:モダンなインテリアと相性が良いのはもちろんですが、バーナーの種類によっては山形の炎が作れるものがあります。そういったバーナーをお選びいただければ、クラシックなマントルピースのようなデザインを造る事も可能です。
熊谷:たとえば別荘を引き継がれて、昔ながらのマントルピースのついた暖炉があったとします。その場合は煙突を塞ぐなど多少の処理は必要ですが、基本的にはバーナーを購入いただいて、ポンと埋め込み、すぐにエタノール暖炉として使っていただくことができます。そういったリノベーションの方法もあります。
昔ながらのクラシックな暖炉を、バイオエタノール暖炉に替えることができるというのは嬉しい発見でした。煙突掃除や薪の調達・保管場所の確保など、薪暖炉に関するメンテナンス費用全体と比較すると、コストに大きな差はないそう。 リノベーションをお考えの方には朗報ですね。
炎を眺めているとリラックスできる
――エコスマートファイヤーを設置するスペースとしては、やはり家族が集まるリビングやダイニングが多いですか?
熊谷:書斎や寝室の場合もあります。炎を眺めていると、交感神経が優位に働いてきてすごくリラックスする効果があります。普段から神経を使うお仕事をされている方や1人の時間を楽しみたい方は、リビング以外にも設置されます。
炎のある空間を文化として広めたい
最後にエコスマートファイヤ―を通して住空間がどう変わっていくといいか、これからの展望をお伺いしました。
熊谷:私たちがエコスマートファイヤーの取り扱いを始めた10年前に比べると、家庭で使っていただけるお客様がすごく増えました。“炎のある空間” を文化として広めることができたら、エコスマートファイヤーを使ってくださるお客様がさらに増えるのかなと思います。
――お部屋の中にエコスマートファイヤーがあって炎を眺める時間を持つことで、すごくリラックスできるし豊かな気持ちになれる。それが一般化、習慣化していくことですよね。
熊谷:はい。そう感じてくださる方が増えたら本当に素晴らしいと思います。
エコスマートファイヤーをインテリアの一部として、本当に素敵に設置されているお住まいが多く、眺めているだけでもうっとりしてしまいました。
空間に炎があると寒い季節が楽しくなります。エコスマートファイヤーの魅力を実感できるこの時期に一度、六本木ショールームを訪れてみてはいかがでしょう。
EcoSmart Fire 六本木ショールーム
外苑東通りに面したショールームでは定番商品の他、ポップアップ展示なども行っている。 年2回、季節に合わせてディスプレイが変わり、商品の魅力を存分に体感できる空間となっている。 ※ご案内やプランニングをご希望の場合は事前のご予約が必要となります。 〒107-0052東京都港区赤坂9-6-23 赤坂葵ビル ecosmartfire.mmlproducts.com
熊谷 瞳 Hitomi Kumagai
株式会社メルクマール 営業本部 レジデンシャル事業部 チーフ
主にレジデンシャルの営業を担当。青山にある法人向けのコントラクトショールームにて日々エコスマートの魅力を伝えている。