邸宅を訪ねるように。細部にまで世界観を宿した
「Poliform TOKYO」
はじめるなら置き家具から
——ストアを訪れるお客様はどのような方が多いですか。
梶原:日本人のお客様はもちろん、台湾や中国など外国の方が日本で別荘を新しく購入された際に、家具やキッチンの導入を検討してくださるケースも多いですね。
基本的には間取りが完全に決まった状態でインテリアをコーディネートさせていただくことが多いのですが、設計変更が可能な段階でご相談にお越しいただくこともあります。そうすると『お客様の理想の暮らし』を追求してご提案できるので、早めのタイミングからお声がけいただけるのは大変ありがたいことです。
——ご自宅に家具を取り入れたい方に、アドバイスをいただけますか。
梶原:Poliformは “高級感を取り入れたいけれど、華美ではなく落ち着いた雰囲気にしたい” と願う方にとって、非常にマッチしやすいブランドだと思います。デザインが控えめなので、今お持ちの家具と共存させても喧嘩することはありません。一方で、形が特徴的で存在感のある家具も販売しているため、それらはオブジェとして部屋のアクセントにしていただくのも良いと思います。

——初めてPoliformの家具を取り入れる方におすすめのプロダクトはありますか。
梶原:「ERNEST(アーネスト)」でしょうか。ジャン・マリー・マッソーがデザインした人気のソファで、2025年の「エル・デコ・デザインアワード」のシーティング部門を受賞しました。90cmのユニットを自由に組み合わせる設計で、様々な形状に対応する柔軟性が特徴です。コンパクトな日本の住空間にも取り入れやすいプロダクトだと思います。

ブランドの新たな挑戦
——最後に、Poliformの今後のショールーム展開について教えていただけますか。
梶原:アジア出店の他に、ミラノのスカラ座にほど近い「ドゥオモ」のすぐそばの旧トラサルディ宮殿内に新しいショールームがオープンする予定です。重厚感のある歴史的建造物の中で洗練されたPoliformのインテリアがどのように表現されるか、今から完成をとても楽しみにしています。
——新作も続々と発表されているそうですね。
梶原:今年もジャン・マリー・マッソーによるデザインで、新たなソファ「JOAN(ジョアン)」とアームチェア「OWEN(オーウェン)」をリリースしました。
さらにアウトドアラインにも注力しており「LAGOON(ラグーン)」シリーズでは、デザイナーのエマニュエル・ガリーナによる新作が登場しました。これまで主に使用されていたイロコサ材に加え、今年からはチーク材も採用され、素材の幅も広がっています。これらの最新情報は、ブランドの「ニューコレクション」ページやカタログに掲載しているので、ぜひご覧ください。


空間を隅々までコーディネートできる強みを最大限に活かし、ブランドの世界観を表現する「Poliform TOKYO」。その展示は引きで見ると統一感が生む美しさに魅了され、寄りで見ると考え抜かれたディテールに驚かされます。ぜひ一度足を運んで、ご自身の目でご覧になってみてください。

Poliform TOKYO
2025年4月にオープンした日本初のフラッグシップストア。 上質な邸宅を訪れたかのような心地よさと気品を湛え、ブランドが提案するライフスタイルを五感で体感できる。 空間デザインに精通した専任スタッフが常駐しており、住む人の想いに寄り添った提案を受けられるのも魅力。 〒107-0062 東京都港区南青山5-4-50 Metsä Minami Aoyama B館 TEL:03-6696-0580 poliform.it
梶原 理香 Rika Kajiwara
Poliform TOKYO ストアマネージャー 2024年に株式会社アクタスに入社。2025年4月より「Poliform TOKYO」のストアマネージャーを務める。