成城の街が育んだDNAを全国へ。スーパーマーケット「成城石井」

2026.03.20

惣菜やスイーツの原点は “働く女性を支えること”

――オリジナルの惣菜やスイーツも成城石井の強みですね。

五十嵐:自家製の惣菜やスイーツを製造するセントラルキッチンを保有しています。その商品開発にはホテルや一流レストランで経験を積んだ職人をはじめ、入社後に製造現場で研鑽を積み、腕を磨いてきた社員らが、企画から調理まで一貫して関わっています。おいしさの決め手となる部分は手づくりにこだわり、24時間稼働で日々スタッフが調理をしています。野菜や果物といった農産物は気温や気候によってその味や形、熟度が変わるため、その日の状態に合わせて最適な加工や調理が必要なんです。プロの技術と設備が整っているからこそ、商品のおいしさと品質の高さに繋がっています。

自社セントラルキッチンでは、製造スタッフが一つひとつ手作業で調理を行う工程も多い。

五十嵐:惣菜事業が始まったのは、オイルショックの影響で経済が低迷していた頃。家計を支えるために働きに出る女性が増えていく時代で、そうした方々のサポートをしたいという想いから惣菜の販売を始めたんです。プロの味を楽しめるだけでなく、家庭の温かみも感じられる味を目指しているからこそ、現在に至るまで長くご愛顧いただけていると感じています。

ファンが多い成城石井の商品。五十嵐さんのお気に入りは「ポークウィンナー」(写真右上)

――国内外のさまざまなメーカーから仕入れた商品の品揃えが魅力ですが、セレクトはどのように行っているのでしょうか。

五十嵐:成城石井には『そのカテゴリーで一番おいしいものを揃える』という基本方針があり、バイヤーは常に “味・品質・価格” 3つのバランスを考えたセレクトを行っています。為替や国際情勢、気候変動などで仕入れ条件は常に変わりますが、その中で最適な商品を世界中から探してくる。お客様の期待を裏切らないために、責任感を持って従事してくれています。

よく『成城石井はスーパーというより “成城石井という業態” だ』と仰っていただけるのは、こうしたこだわりがあるからこそだと思います。

――これからの商品づくりやラインナップにも期待しています。最後に、今後の意気込みを教えてください。

五十嵐:来年、成城石井は創業100周年を迎えます。次の100年も『成城石井があってよかった』と思っていただける存在でありたい、それが一番です。お客様のニーズは時代とともに変わるので、私たちも変化し続けなければならない。石井食料品店の頃から大切にしてきた『おいしい商品を、品質高く、お求めになりやすい価格で届ける』、このDNAを守り続けながら、常に新しいイノベーションを起こしていきたいですね。

商品のプレゼンテーションの場として、飲食店業態も展開。成城石井のバイヤーが厳選した世界中のワインと、こだわりの生ハムやチーズなどのマリアージュが楽しめるワインバー「Le Bar à Vin 52 AZABU TOKYO 麻布十番店」。

成城の街とともに成長し、高品質な商品と豊富な品揃えで独自の立ち位置を確立してきた成城石井。食への緻密なまでのこだわりを持ちながら、目線は常に “街” や “暮らし” 、そして “人” に向けられています。食への感度が高い方、忙しいビジネスパーソン、主婦や学生まで、幅広く支持され続ける理由がここにあります。

Text by Naomi Haga
Edit by Saori Maekawa
DATA

五十嵐 隆 Igarashi Takashi

株式会社成城石井 執行役員 。
大学卒業後、大手製薬企業で宣伝を担当。続いて大手広告会社グループにてコミュニケーション戦略やイベント企画を学び、世界的アパレル企業で企業理念の浸透、社内外広報を手がける。2013年より成城石井に参画し、社内外への情報発信やブランド強化を牽引。現在に至る。

成城石井 成城店

小田急線「成城学園前駅」北口徒歩1分。1927年に創業した食料品店を発祥とする、直輸入ワイン、チーズ、高品質な自家製惣菜、菓子などを扱うスーパーマーケット。2023年11月に「温故知新」をコンセプトとして旗艦店へ全面リニューアル。約137坪の店内で生鮮食品やワイン・ウイスキーの品揃えを強化し、成城店限定の店内調理惣菜や「成城石井 BAKERY」のパンを東日本で初めて導入するなど、地域の食を支える存在となっている。
住所:〒157-0066 東京都世田谷区成城6-11-4
電話:03-3482-0111
営業時間:9:30~23:00
定休日:なし
HP:seijoishii.co.jp

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