「駒沢」エリアで公園を中心に暮らしを育む
広大な「駒沢オリンピック公園」を中心に、落ち着いた雰囲気と地域コミュニティの温かさが共存する「駒沢」エリア。豊かな自然環境を享受しながら、都心へも気軽にアクセスできる人気の街です。『駅が近いことより、公園が近いことの方に価値を感じる』と話す内山さんに、駒沢エリアでの暮らしについて伺いました。
駒沢公園を中心に築かれる文化
世田谷区の駒沢エリアは、東急田園都市線の「駒沢大学」駅を中心に広がる高級住宅地です。最大のシンボルは、都内屈指の広さを誇る「駒沢オリンピック公園(以下、駒沢公園)」。1964年に東京オリンピックの会場の1つとして整備され、大会終了後に一般開放されました。オリンピックの開催を機に住宅地としての開発も進み、現在の街並みの基礎が築かれています。

住民は一人暮らしの学生や社会人、子育て世代、シニア層まで幅広く、都心から少し距離を置いた落ち着いた住宅街として人気。個性あふれる個人経営の飲食店が充実しており、『ペットOK』と明示されているお店も少なくありません。街を歩いていると犬の散歩をしている人とすれ違うことが多く、ペットフレンドリーなのもこのエリアの特長と言えます。

引っ越し前のイメージは “ワンちゃんがたくさんいる街”
14年前に駒沢エリアに引っ越してきたという内山さん。この街での暮らしについて伺いました。
――駒沢エリアに住み始めたきっかけを教えてください。
内山さん(以下、内山):ここに引っ越してきたのは、息子達がまだ小さかった頃です。それまでは「恵比寿」や「広尾」に住んでいたのですが、上の子を通わせたい幼稚園がこのエリアにあったことがきっかけでした。
――引っ越してくる以前は、どんな印象を持っていましたか。
内山:あまり来たことがない場所だったので、ほとんどイメージが湧いていなかったですね。『ワンちゃんがたくさんいる街』という漠然とした印象ぐらい。
はじめはマンションに住んでいましたが、今は戸建てを借りて住んでいます。駒沢エリアに住み始めて、もう14年。こんなに長く住むことになるとは、当時は想像もしていなかったです。

自然の中で子どもがのびのび過ごせる環境
――実際に住み始めてから、駒沢での暮らしはいかがでしょうか。
内山:まず、子育てにとても良い環境だと思います。私たちは駒沢公園のほど近くに住んでいるのですが、自然豊かで、広い芝生があって、子どもたちが思いっきり走り回れる場所が家のすぐそばにある。この環境はもっと都心に住んでいたらなかなか難しいんじゃないかなと思います。園内ではかけっこ教室やスイミングクラブ、自転車の練習ができるサイクリングコースなどもあるので、子どもたちがのびのび過ごすには最適な環境ですよね。

内山:特に息子達は小学生の頃トライアスロンをやっていたので、駒沢公園の存在が本当にありがたかったです。高校生になった今も陸上競技を続けていますが、ジョギングコースや、競技場下にあるトレーニングジムなどは今でも頻繁に利用しています。主人もトライアスロンをやっていますし、私も毎朝ジョギングをしているので、家族全員が公園のお世話になっています。
週末になると、小さなお子さんを連れたご家族から本格的なランナーまで、本当にさまざまな人が集まります。春は桜がきれいですし、新緑の季節も気持ちが良いですね。フェスやイベントも多いので、少し立ち寄って屋台でご飯を買ったり、非日常っぽい空気も楽しめますよ。

――駒沢公園で過ごす時間が、生活の一部になっているんですね。
内山:そうですね、日に2、3回は通っていると思います。朝はジョギングで必ず行きますし、移動のときも自転車に乗って園内を通ることが多いです。
公園の中ではご近所の方ともよく会います。子どもを通じて知り合った方もいますし、一緒にジョギングする方もいます。朝のラジオ体操に参加することもあって、それも時間になると自然と人が集まって、終わるとみんなサーッと解散するんです。この “気負わないコミュニティ” がとても心地良いなと思います。
フリー降車バス、充実したスーパー。生活の利便性が詰まっている
――駒沢エリアにはどんな方が住んでいるのでしょうか。
内山:昔から住んでいる方も多いですし、ここ10年ほどで若い世代の方もどんどん増えている印象があります。その両方が自然に混ざり合っている感じですね。あと、やっぱりワンちゃんを飼っているご家庭は多いと思います。マンションに住んでいた頃も、今の家に移ってきてからも、ご近所さんはワンちゃんを飼っていますね。犬と一緒に過ごしたい方にとって本当に暮らしやすい街だと思います。
――日々の暮らしの利便性はいかがですか。
内山:私は普段自転車や車を使うことが多いのでそれほど不便さは感じないのですが、自宅は駅から少し距離があります。でも逆に言えば「自由が丘」「都立大学」「駒沢大学」の3駅が使えるということ。長男が都下、次男が神奈川県の学校に通っていますが、それぞれ利用駅を使い分けています。子どもたちはそれが当たり前の環境で育ったので、特に不便には感じていないようです。
また、自由が丘駅と駒澤大学の深沢キャンパス前を循環するバスが運行しているのですが、ルートの一部はフリー降車区間になっています。ちょうど我が家がその区間内にあるので、車内でブザーを押せば家の目の前で降りられるんです。たまに利用しますが、便利ですよ。

――それはとても便利ですね。周辺にスーパーがたくさんあって、お買い物にも困らなそうです。
内山:そうなんです。紀ノ国屋、成城石井のような高級感のあるお店から、ライフ、サミット、オオゼキ、オーケーストアなど日常使いしやすいスーパーまで選択肢がたくさん。『今日はお魚を買いたいからここ』、『まとめ買いをしたいからここ』というように、用途に合わせて使い分けています。

内山:昨年冬には駅前に「駒沢パーククォーター」ができて、さらに便利になりました。カルディやスターバックスがテナントとして入り、屋上スペースもあってご近所のママたちの間では “駒沢のMIYASHITA PARK” なんて呼ばれていますよ。こうした大きな商業施設はこのエリアになかったので、新鮮だなと思います。

自転車乗りやペット連れにやさしい街
――駒沢エリアで、よく利用されるお店はありますか。
内山:いろいろありますが、カフェのお気に入りの1つは「YELLOW KOMAZAWA KOEN」。代沢エリアにあるカフェの2号店で、コーヒーがおいしいので朝のジョギングの後によく立ち寄ります。クロワッサンのサンドウィッチもおすすめですよ。

内山:それから「BOWERY KITCHEN(バワリ―キッチン)」はカフェブームの火付け役ですよね。私が20代の頃からありますが、当時はまさか自分がその近くに住むことになるとは思ってもみませんでした。家族みんな好きで、よく食べに行きます。ゴルゴンゾーラのソースがかかったチキン、大納言小豆とマスカルポーネにディップして食べるフライドポテトなど、おいしいメニューがたくさんあります。
あとは家族全員自転車に乗るので、サイクルショップもよく利用します。駒沢公園前の「TREK(トレック)」は以前からお世話になっていますし、「BIKE&HIKE(バイクアンドハイク)」のような専門的なメンテナンスショップもあります。ちょっとした修理や相談が徒歩圏内でできるのはありがたいですね。

――犬を飼っている方が多い街なので、ドッグフレンドリーなお店も多いのでしょうか。
内山:そうですね。カフェやレストランではお店の一部をワンちゃん連れで入れるよう開放していたり、ウェルカムなお店が多いと思います。うちも飼いたいと思っていた時期がありましたが、旅行などで家を空けることが多いので断念しました。でも、近所のワンコたちを見るだけで満たされています(笑)


自然を身近に感じられる暮らしが最高の贅沢
――温かな暮らしぶりが伝わってきます。そんな駒沢エリアでの現在の暮らしを、内山さんはどのように捉えていらっしゃいますか。
内山:都心にお出かけして、この街に戻ってきて緑を見るといつもホッとします。のんびりしていて、でも田舎ではない。そのバランスがちょうどいい街だなと、長く住んで改めて思うようになりました。
都心にも行きやすいし、二子玉川や湘南方面にもアクセスしやすい。それでいて、家の近くには大きな公園があって、豊かな緑がある。犬の散歩をしている人が多いので自然と顔見知りも増えますし、よくご近所でおすそ分けをし合ったりしています。そういう何気ないつながりが生まれるところも、この街の魅力だと思います。


――最後に、内山さんにとって “豊かな暮らし” とは何でしょうか。
内山:今は戸建てを借りて住んでいますが、かなり年季が入っていて冬は隙間風が入り込むほど。でもなんだか居心地がよくて、もう住み始めてから9年ほど経ちました。広い庭があって、朝起きると鳥の声が聞こえて、目の前に緑が広がっています。自然が身近にあって、家族がいて、外とのつながりを感じながら暮らせること。それが今の私にとっての豊かさだと思います。
最近は都会と田舎で二拠点生活をされる方も多いですが、その二つの “良いとこどり” ができるのが駒沢エリアかもしれません。

取材場所に自転車で颯爽と現れ、溌溂とした笑顔で色々なお話を聞かせてくださった内山さん。そのパワーの源は、大切なご家族と緑溢れる駒沢公園で過ごす時間にあるのでしょう。広大な公園を中心に、人が集い、街の文化が育まれていく駒沢エリア。ここには慌ただしい都市生活のなかでも、自分らしく呼吸できる穏やかな時間が流れています。





