作り手のこだわりと、使い手の愛着が家具を育む「Ritzwell」
想いが届く場づくりと、共感が広がるきっかけ
——『メンテナンスを楽しんでいただきたい』という想いを発信しているのが、オーナーズクラブですね。
若山:そうです。以前は法人のお客様との取引が中心だったため、実際に家具をお使いになるオーナー様との繋がりがほとんどありませんでした。現社長が就任したのを機に個人のお客様との接点を増やすべく「Ritzwell owners club」を開設し、会報誌をお届けし始めたんです。
家具のメンテナンスについてお伝えすることも、オーナーズクラブの大切な役割の1つです。抽選で職人がメンテナンスに伺うキャンペーンを実施したり、セミナーを開催したり、『手をかけることで長く使い続けられる』ことを楽しく知っていただけるような機会を設けています。


(右)オーナーズクラブ会員を対象とした、無料の訪問オイルメンテナンスサービスの様子。
——Ritzwellの想いに共感して購入を検討される方が多そうですね。皆様どんなきっかけでショップに足を運ばれるのでしょうか。
若山:ミラノ・サローネへの出展によって海外での評価が高まるにつれ、デザイナーや建築家といった、いわゆるプロの方々にRitzwellの存在が認知され、国内外のラグジュアリーホテルや飲食店に導入していただけるようになりました。それらの場所に足を運んだ個人の方が『この家具を探しに来ました』と訪れることが増えたので、やはりサローネへの出展を継続してきたことが大きかったように思います。また近年ではSNSを通じて情報が届くようになったことも大きな変化です。
2023年にオープンした「Bulgari Hotel Tokyo(ブルガリホテル東京)」や「ザ・リッツ・カールトン福岡」にも、Ritzwellの家具が採用されています。打診がきた際は本当に驚きましたが、これまで積み重ねてきた数々の活動が少しずつ実を結んでいるのかなと、とてもうれしく感じています。海外での評価が、巡り巡って日本国内でもっと広がっていくといいですね。

家具とともに育む、自分らしい暮らしのかたち
——ご自宅にRitzwellの家具を取り入れたいという方にアドバイスはありますか。
若山:同じアイテムでも色や素材の選び方で印象は大きく変わります。『自分らしい空間にしたい』という方には、セミオーダーで多彩な組み合わせができる点を楽しんでいただきたいですね。東京・外苑前にある東京ショールームでは暮らしのご希望やお悩みを伺いながら、フルコーディネートのご提案をすることも可能です。
——これからRitzwellとして、どのような取り組みや展望を描いていらっしゃいますか。
若山:コロナ禍をきっかけに自宅で過ごす機会が増え、家具の重要度が見直されたように感じています。そして人と人が触れ合うことの大切さにも改めて気づかされました。家具を選ぶ時間がご家族との会話のきっかけになったり、日常に少しの遊び心を添えるような時間になってくれたら嬉しいですね。
お客様が楽しみながら自分らしい暮らしをつくっていけるような家具を届けていくことは、Ritzwellがずっと大切にしてきたことであり、これからも変わらず続けていきたい私たちの原点です。

Ritzwellの家具には、丁寧な手しごとと良質な素材に裏打ちされた美しさがあります。自分らしい空間づくりを楽しみながら、使うほどに味わいが深まっていくのも魅力です。そんな豊かさを暮らしに取り入れたい方は、ぜひ表参道のショップや外苑前のショールームを訪れてみてください。

Ritzwell 表参道 ショップ&アトリエ
創業30周年を迎えた2022年にオープンした、ブランド初の路面店。人気・最新のプロダクトに触れ、購入することができる。また「作り手」と「使い手」の出会いの場として、店舗内のアトリエで実際に家具が作られる様子を見学できるのも魅力。 〒107-0061 東京都港区北青山 3-4-3 ののあおやま1F TEL:03-3423-2929 営業時間:11:00-19:00 定休日:水曜日 ritzwell.com

若山 良子 Yoshiko Wakayama
株式会社リッツウェル 広報 2007年、リッツウェルに入社。営業職を経て、広報部門の立ち上げに携わる。現在は広報・PRを担当。