"回帰"する現代の潮流を未来に継ぐ「グランフォルム白金日吉坂」

2026.01.09

都内屈指の高級住宅地・白金台にて、駅から出てすぐに見えてくる風格あるマンション「グランフォルム白金日吉坂」。現在ここの一住戸にて、BEARSのリノベーションプロジェクトが進行中。全3回にわたってその模様をお届けします。

初回となる本記事では『BEARSがどんな物件に、どんな想いを込めて住空間をデザインしていくのか』——その概要をご紹介します。

「グランフォルム白金日吉坂」の外観。周りを囲む植栽もセンスが光る。

バブル期の “豊かさ” を象徴するマンション

「グランフォルム白金日吉坂」は1989年(平成元年)に建てられた、地下1階付き地上10階建て、総戸数15戸のヴィンテージマンション。角にアールが取り入れられ、重厚な石のタイルで覆われた外観は、1つの巨大な岩のよう。東京メトロ・白金台駅から徒歩1分で「八芳園」のすぐ隣に位置しており、周辺は高い利便性を誇りながら、豊かな自然を感じられるエリアです。

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建物が竣工したのはバブル崩壊を迎える直前。同年末には日経平均株価が史上最高値を更新し、まさに好景気のピークと言える時期でした。そんな時代背景は各所に現われており、外観や共用部には天然石を使用しているほか、海外製の住宅設備を採用。いずれも贅を尽くした内容で、重厚感と品格がある仕上がりになっています。

壁一面に御影石を使用したエントランスホールには静謐な時間が流れる。

リノベーション前の内装をご紹介

今回リノベーションを手掛けるのは、専有面積約182㎡、北東と南西の角住戸。現状の間取りは3LDKです。

約34帖の広々したリビングダイニングには二方を占める大きな窓があり、その先には「八芳園」の緑の借景。赤茶色で統一された建具やシャンデリアからクラシカルな雰囲気が漂い、玄関の床に使用された御影石や水まわりに使用された大理石など、ここでも素材へのこだわりを感じます。

リノベーション前の室内

“温故知新” の精神で紡ぐ伝統

本プロジェクトが本格的に始動したのは2025年6月。BEARSとともに株式会社リブラスタイルが設計・デザイン・インテリアコーディネートを手がけます。社内の各部署が集まり、大小幾度もの打ち合わせを重ね、コンセプトからディテールまでを決めていきます。

今回掲げたリノベーションのコンセプトは『伝統を紡ぐ』。「グランフォルム白金日吉坂」には、かつての日本の豊かな住まいを現代まで受け継いできた歴史があります。建てられた当時のデザインに回帰しながら、今の時代のエッセンスを取り入れて再構築する。そうして空間を昇華させることで、“本物” の価値をたたえたマンションを未来へと紡いでいきたいと考えました。

リブラスタイル代表・手塚さんによる手書きのデザインスケッチ。周りのメモからは細部にまでイメージが及んでいることが伺える。

奇しくも近年のインテリア業界に目を向けると、古き良き時代のデザインが再燃しています。2025年のミラノサローネでもラウンドフォルムの家具やブークレ素材、アクセントカラーなど、昔へのオマージュを新たなデザインのテーマとした展示が多数見られました。

また1960〜80年代のインテリアをリバイバルさせるのもトレンドとなっています。「Minotti」の展示はカリフォルニアのミッドセンチュリーを基調としたもので、温もりのある自然素材が使われた設えには当時の面影が漂っていました。

ミラノサローネにおける「Minotti」の展示

こうした風潮には、コロナ禍を経て日常と平穏を取り戻した人々が、古き良き時代の華やかでアクティブな世界観に対して抱く憧憬が現われているのではないでしょうか。今回リノベーションする空間は、そんな今の時代背景を後世に語り継ぐものになると考えています。

“本物” にこだわった空間の要

コンセプトと全体のイメージが決まると、リビングダイニングの天井をどう仕上げるのか、洗面室の収納はどこにどれだけ必要なのか、個性が出やすい書斎やベッドルームにはどこまで手を加えるのか……その議論は詳細に。居住性はもちろんのこと、デザイン性や住む人の心情にも寄り添って、一つひとつ丁寧に決めていきます。

中でも本プロジェクトでこだわったポイントは大きく2点。1つは玄関ホールからダイニングを見通せるガラスの飾り棚。イタリアで生まれ、日本で製造を行う最高峰のガラス収納ブランド「GIGI」のプロダクトを取り入れます。また『 “本物” に触れられる空間にしたい』という代表の想いもあり、そこに納める小物も厳選する予定です。

リビングダイニングの完成イメージ。現在もデザインのブラッシュアップを重ねている。

そしてもう1つはリビングのアートウォール。海外から直接輸入した約3m×2mの天然石を空間のアクセントとして大胆に取り入れます。どんなテイストに仕上がるかは、完成までのお楽しみに。

2026年1月現在、解体工事はすでに完了し、着々とプロジェクトは進行中。日々計画もブラッシュアップされています。完成予定は2026年4月ごろ。今回お見せした空間がどのように様変わりするのか、どうぞご期待ください!

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