感性に従って選ぶ喜びを。
「カッシーナ・イクスシー青山本店」

2026.03.13
日本国内におけるCassinaの販売総代理店である「カッシーナ・イクスシー」。その展開はCassinaのアイテムのみならず、デザイン性の高い海外ブランドのセレクトや同社オリジナルの家具、照明やアート、雑貨など多岐に渡ります。今回は東京・南青山にあるショールームを訪問。人々の感性を刺激し続ける唯一無二の空間を、株式会社カッシーナ・イクスシーの南野 浄香さんにご案内いただきました。
「カッシーナ・イクスシー青山本店」

独創的な世界観を体験できる空間構成

——フロア構成をご紹介いただけますか。

南野:1階ではCassinaの家具を中心に、ホームリネンやオブジェ、ポータブルランプなどもあわせてご覧いただけます。家具は人生で何度も買うものではないからこそ、一度お揃えになった後も気軽に足を運んでいただけるよう、テキスタイルや雑貨なども豊富に取り揃え、常にポップアップイベントの開催や新しい提案を行っています。

取材時には2025年に50周年を迎え、リブランディングを行った「IXC(イクスシー)」の歴史を振り返るポップアップ展示が。

南野:住まいに個性を与えてくれるのは、アートやオブジェのスタイリングです。最初はそれらが目当てでなかったお客様も、店内各所のディスプレイを見てまわるうちに、心奪われる作品に出会えるかもしれません。それもストアの楽しみ方の1つです。

オブジェや雑貨は海外から買い付けたものが中心で、シーズン限定アイテムも多数

南野:2階は主にCassinaのインテリアをご覧いただけるフロアです。パーテーションで空間を区切り、さまざまなスタイルをお見せすることで、訪れるお客様のインスピレーションを刺激する構成になっています。本国のショールームと同様にデザインされているため、まるで現地を訪れたかのような世界観をご体感いただけますよ。

壁に抜けがあることで奥へ奥へと誘われる。意匠壁にも “カッシーナ・グレー” と呼ばれるオリジナルカラーを採用し、インテリアとの調和を図っている。

南野:中でもアウトドア家具の充実はコロナ禍以降、どのブランドでも注力されているカテゴリーです。Cassinaも屋内と変わらず心地よく過ごせる屋外空間を提供するため、近年はアウトドアコレクションの開発にも力を入れています。

アウトドア家具は生地の機能性が高く、メンテナンス性を考慮し室内で使用される方も多いそう。

南野:3階は1・2階とはまったく雰囲気が異なります。ここでは当社のオリジナルブランド「IXC(イクスシー)」をはじめ、複数ブランドのアイテムをご覧いただけます。収納やファブリックに特化したブランドもあり、空間をトータルコーディネートできるカッシーナ・イクスシーの強みを特に感じていただけるフロアです。

(上)世界中のトップブランドやラグジュアリーホテルで採用されているイタリア「DEDAR(デダール)」社をはじめ、国内外で取り揃えた300種以上のファブリックの中からお好みに合わせたコーディネートプランをご提案
(下)イタリアで最初にフリースタンディングの壁面収納を開発した「LEMA(レマ)」のワードローブ

IXCが掲げる「Emotional Minimalism」の世界

——3階に上がると静謐な空気を感じました。これが「IXC」の世界観なのですね。

南野:「IXC」が創業50周年を迎えたのを機に、国際的に活躍するデザインデュオ「GamFratesi(ガムフラテージ)」をアートディレクターに迎え、リブランディングを実施したんです。発表に先立ち2024年夏に彼ら監修のもと本フロアがリニューアルされ、ブランドの世界観をより一層感じられる空間へと生まれ変わりました。

ガムフラテージにアートディレクターを依頼した背景には、彼らがイタリア人とデンマーク人のデュオであることが挙げられます。特定の文化や価値観に縛られない自由なスタイルを持ち、さまざまな要素を巧みに織り込んだ独自の世界観を発信できる点が、IXCのリブランディングにふさわしいと考えたのです。

ガムフラテージを結成した、デンマーク出身の建築家スティーネ・ガム(右)とイタリア出身の建築家エンリコ・フラテージ(左)

——IXCのリブランディングについてお聞かせいただけますか。

南野:今回のリブランディングでは「Emotional Minimalism(エモーショナル・ミニマリズム)」をコンセプトに、ミニマルな佇まいの奥に静かに感情を呼び起こすような世界観を目指しました。デザインは一貫してシンプルで洗練されていますが、その中にレザーを用いたディテールや端部の重厚で滑らかなカーブなど、心を揺さぶる要素を丁寧に織り込んでいます。

ガムフラテージがデザインを手がけた「PLATO(プラトー)」ソファと「TOGE(トーゲ)」ローテーブル。無駄をそぎ落としたミニマルなフォルムと、仕上げや脚部のレザー使いなどに惹きつけられる。

南野:近年のIXCはCassinaにはないスタイルを補完することをテーマに展開しており、どのブランドのアイテムとも自然に調和する汎用性の高さが大きな魅力でした。
そこにガムフラテージのデザイン哲学を加えることで、一段と洗練され見る人の感性を刺激する独自の世界観が生まれました。

「PLATO(プラトー)」ベッドとナイトスタンド。フロア全体の世界観をまるごと気に入り、家具一式をIXCでコーディネートされるお客様も少なくないそう。

職人技が生む、情緒的なインテリア「CECCOTTI COLLEZIONI」

南野:「CECCOTTI COLLEZIONI(チェコッティ・コレツィオーニ)」は、同じくイタリアのブランドであるCassinaとは毛色が異なり、木工のクラフトマンシップに寄った、モダンとクラッシックの中間に位置するタイムレスなデザインが魅力です。Cassinaの家具を見に来られた方が、チェアのフレームに見られる有機的なラインや艶やかな質感に心を奪われ、コーディネートに取り入れられるケースが多くあります。

チェコッティ・コレツィオーニの「D.R.D.P.(ディーアールディーピー)」ラウンジチェア

南野:同コレクションでは、艶仕上げにバイオリン製造時の技術を採用しています。職人の減少が避けられない中、その高度な技術を他の産業へと応用することで職人の仕事の幅を広げ、次世代へと継承していくことを目指しているのです。

次ページ▶ インテリア総合ブランドに聞く、家具選びのポイント

DATA

カッシーナ・イクスシー青山本店

イタリアのモダンインテリアを代表する「Cassina」を中心に、オリジナルブランド「IXC」や海外の優れたデザインアイテムをセレクト。1階から3階まであるおよそ1,900㎡の店内は、家具や照明、カーテン、雑貨、アートなど幅広いプロダクトを取り揃え、ライフスタイルのトータルコーディネートが叶う。

住所:東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル1、2、3F
TEL:03-5474-9001
cassina-ixc.jp

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