理想の “見せる収納” をイタリア×日本で実現「GiGi」
世界的に “見せる収納” の人気が高まっている今、日本の住環境での理想的な形を追求しているのが、収納に特化した家具ブランドの「GiGi(ジジ)」。イタリアの洗練されたデザインとマテリアルを日本の技術で最終加工するシステム家具は、特にインテリア専門家から注目を集めています。その魅力について、ブランドマネージャーの藤田朋大(ふじたともひろ)さんに伺いました。
造作家具のようにカスタマイズできる収納システム
――GiGiとはどういったブランドですか?
藤田朋大さん(以下、藤田):イタリアのデザイナー、ルイージ・マスケローニと株式会社秀光の協業で2020年に誕生しました。


――ルイージさんはどんな方でしょうか。
藤田:本国の業界内では “アルミの魔術師” と呼ばれ、35年以上に渡ってさまざまな有名ブランドのパーツを手がけてきた方です。その経験を元に、ディテールにこだわりながら絶妙なバランスで空間に調和した、画期的な収納システム「ePole(イーポリ)」を開発しました。GiGiではその収納を日本の住環境に合わせてご提案しています。


――発注後、具体的にはどのような流れになるのでしょうか。
藤田:ルイージが手がけたデザインをもとにイタリアの素材を使い、私たちがお客様のお住まいに合わせて設計・製作します。お打ち合わせからアフターケアまで国内で一貫して対応が可能です。
オーダーから約2ヶ月で納品
イタリアと日本のハイブリッドともいえる素晴らしい連携を可能にしたのが、「株式会社秀光」の独自性です。
藤田:秀光は80年にわたって銀行の店舗内装を手がけ、システム家具のノウハウを蓄積してきました。銀行の改装は店舗が閉まる週末に行われ、月曜日には万事支障なく営業開始する必要があるため、スピード感と確実性が求められます。時間の制約があったことで、秀光は内装を工事ではなくシステム家具で造り上げることに特化。それによって、限りなく造作施工に近い見た目のインテリアを短時間で完成させることができるのです。
「Molteni&C」のオフィス部門である「UniFor」と長年の協業をしている経緯から、アルミ、板金、ガラス、木工、椅子の布張りまでを網羅する工場を国内に構えました。これだけの工程を一社で完結できるのは非常に珍しいと思います。
――発注から納品まではどのくらいかかりますか?
藤田:オーダーから約2ヶ月で納品が可能です。新築であれば半年ほど余裕のある方もいらっしゃるかと思いますが、このスケジュール感であればリノベーションの工事でも十分対応できると思います。

――イタリアメイドの家具に比べると、かなり納期が短いですね。
藤田:設置する空間には、組み立てるだけの状態で搬入します。内装がすべて仕上がった空間に家具を入れていく感覚ですね。床から天井までフルサイズの家具を作り付けたようにカスタマイズできるのが特徴です。
――システム家具でありながら、あたかも造作家具のように作ることができるというのはすごいですね。
4タイプの収納を組み合わせて
――GiGiの代表的な商品を教えてください。
藤田:4タイプありまして、それぞれ組み合わせてのご提案もできます。



藤田:“壁になる収納” や “照明として機能する収納” など、収納に複数の役割を持たせている点が特徴です。可動式でありながら間仕切りとしても成立する家具として設計されており、空間と一体化することが大きなコンセプトとなっています。

*上質な空間演出を目的とした間接照明、環境照明
豊富なパーツが可能性を広げる
――個人宅では、どのように採用されるケースが多いですか?
藤田:一番多いのは、やはりウォークインクローゼットですね。最近はリビングに見せる収納を設置したいというご要望も増えています。
柔軟なパーツ構成が可能なので、キッチンであればカトラリーケース、ディッシュスタンド、ワインラックなど、設備を彩るさまざまなものをご用意できます。

反響が大きいアイランド型収納
藤田:ウォークインクローゼットに取り入れる際は、まずアイランド型収納から検討されるケースが多いです。実際のお客様の例では、『ネクタイを100本、時計は何本収納したい』といった具体的なオーダーをいただくこともありました。

――オリジナル什器を作るかのようにカスタムができるということですね。実際どのような方々がGiGiに惹かれ、ご依頼されるのでしょうか?
藤田:ご自宅を公開されているインフルエンサーの方が『アイランド型ならその時の気分によってコーディネートしたり、ジュエリー収納にしたり、アイロン台としても使ったりもできる』と動画をポストされていて、それを観たエンドユーザーの方から『同じような空間をつくりたい』と直接、ご連絡いただくケースも多いですね。


耐震を念頭においた責任施工
――日本は地震国ですが、どのように対策を取られていますか?
藤田:置き型のタイプは「VENTO」と「ISLA」がありますが、アイランド型の「ISLA」は高さが低いので転倒の心配はほとんどありません。
一方の「VENTO」については、耐震固定(*)を含めた責任施工を行っています。特におすすめしたいのは、天井いっぱいまで棚を設置する方法です。床と天井にアジャスターを取り付け、箱体のユニットをしっかりと突っ張ることで、基本的には動かなくなります。また、突っ張り部分は目隠し材を入れ、意匠性を損なうことなく設置ができます。
*地震時の揺れによる家具、家電、設備の転倒・落下・移動を防ぎ、命を守り被害を最小限にする対策
――それは安心ですね!



GiGiが考える理想の住まいとは?
さまざまな可能性を秘めたGiGiの収納。私たちが住空間に取り入れるにあたって、どんなコツがあるのでしょうか。
藤田:ポイントは “隠す” と “見せる” のバランスを少しだけ見直すことです。別荘であればコーディネートしたものを選んで持っていくので綺麗に飾れるんですが、ご自宅となるとたくさんあるわけじゃないですか。『ジャージはどこにしまうの』とか (笑)

藤田:日常の中で増えていくモノは無理にすべて見せるのではなく、生活感の出やすいものは隠し、選び抜いたものだけを見せる。その見せる部分を間仕切りのように空間に溶け込ませることで、収納でありながらインテリアとしても機能する、美しい住空間が生まれます。
知れば知るほどファンになる
システム家具と聞くと、制約が多く自由にデザインできないと思ってしまいがち。しかし、その固定概念をくつがえす魅力がGiGiにはあります。
藤田:私たちは造作家具よりもむしろプロダクトであるGiGiの方が優れていると感じています。メンテナンス性はもちろんですが、誰が施工しても同じクオリティで納品でき、デザインが安定するからです。


一点ものを造るよりも、かえってクオリティが上がると捉えているインテリアの専門家が増えてきているのも事実。
藤田:現在は一般のお客様よりインテリアコーディネーター、インテリアデザイナーの方々とメインにお取引させていただいています。その枠を超えて、GiGiを知ってくださる方が増えるのはすごく嬉しいことですね。
イタリアの洗練されたデザインと素材はもちろん、精巧な技術や痒いところに手が届く心遣いは日本のものづくりならではの美点。知れば知るほどファンになっていきます。GiGiの今後の展開から目が離せません!

GiGi
2019年に日本で本格的に展開を開始。代表作である「ePole」をはじめ、空間を遮ることなく美しく仕切る、ミニマルで機能的な収納システムを提案している。 赤坂showroom 〒107-0052 東京都港区赤坂3-3-3 住友生命赤坂ビル1F(HIDEO TOKYO スタジオ内) アクセス : 東京メトロ銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 A10出口より徒歩3分 営業時間:平日10:00 - 18:00 HP:gigi-japan.com

藤田 朋大 Tomohiro Fujita
(株)秀光 2004年入社。20年以上に渡り店舗・オフィスの設計施工を担当。主にイタリアUniFor社のオフィス家具や、Vitra. arper等の輸入家具を使いながら上質で長年使えるサスティナブルな空間づくりを得意とする。2010年より特注で木製システム収納を使った住宅でのプロジェクトを受注開始。 2019年、日本国内でのGiGiブランド立ち上げ時よりブランドマネージャーに就任し、数多くの住宅プロジェクトに作図提案から納品まで行っている。





