BEARSが仕立てた “下目黒” の上質な二世帯住宅
BEARSがリノベーション物件に込めた想いやこだわりをご紹介する「リノベの魔法」。今回は、閑静な住宅街「下目黒」に建つ戸建て住宅の事例をご紹介します。
“元・診療所” を快適な住まいへと大規模リノベーション
今回の記事でご紹介するのは、目黒区下目黒に佇む3階建ての邸宅です。元々は診療所兼住宅だった建物を、2世帯がゆったりと暮らせる空間に大規模リノベーションを行いました。敷地面積は約60坪、総延床面積は353.16㎡のゆとりある広さを確保しています。

最寄りは東急目黒線「武蔵小山」駅ですが、目黒通りのバスを使えば「目黒」駅も近傍。周辺には自然豊かな「林試の森公園」があり、少し足を延ばせば目黒川での散歩も楽しめます。
上階世帯


1階世帯


物件のコンセプトや内装のこだわりについて、住空間デザイン設計事業部で設計・ディレクションを担う部長の小柴朋子と、内装を担当する伊東真理子に話を聞きました。
壁を減らし、広々としたゆとりある空間を創出
――リノベーション全体のコンセプトを教えてください。
小柴朋子(以下、小柴):大きなテーマは “本物を使う” です 。床材や袖壁などメインとなる部分には明るい色のオーク材を用いて、温もりのある空間を演出しています。参考にしたのは、スペインの建築家が手がけたリノベーション物件。その方のホームページに載っていた写真がとても素敵で、また間取りの構成がこの物件と似ている部分があったので、イメージとして取り入れさせていただきました。
――元診療所兼住宅という特殊な物件ですが、構造面での課題はありましたか?
小柴:この建物は「2×4工法」*で建てられており、室内に壁が多いのが特徴でした。閉塞感のある空間を、いかに安全かつ開放的に再生するかが最大のテーマでしたね。設計施行会社の方に構造計算と間取りの検証をしてもらい、不要な壁はできるだけ排除。建築基準法に基づき、耐力壁(たいりょくへき)はしっかりと残しています。
*2×4工法(ツーバイフォー):厚さ2インチ×幅4インチ規格の木材を構造材として使い、床・壁・天井を面で支える枠組壁工法


――内装全体で意識した点はありますか?
小柴:全フロアに共通しているのは “空間のゆとり” ですが、設計アプローチは階ごとに異なります。かつて診療所だった1階は特に細かく壁で仕切られていたので、大幅に整理しました。また、元々はトイレのみだった水回り設備をゼロから見直し、“リビングと繋がるキッチン” を軸にバスルームやトイレへの動線もスムーズに整えました。

小柴:上階世帯の2階部分はもともと部屋の形が複雑でしたので、不要な壁は取り除き、奥行きのある間取りに。収納はウォークインクローゼットを配し、機能性も高めています。

静寂と落ち着きが漂う1階世帯
――1階世帯の内装イメージについて教えてください。
伊東真理子(以下、伊東):テーマは “落ち着きや静けさ”。大人がゆったりと過ごせる空間をイメージしました。
――こだわったポイントを教えてください。
伊東:1階世帯の広々とした玄関ホールの先には、モダンなLDKが広がっています。ゆとりある時間を過ごしていただきたいと考え、リビングと寝室の間にガラス引き戸を採用。2つの空間をシームレスに繋げ、より広がりを感じられる住まいを実現しました。

伊東:キッチンには、高い意匠性と機能性を兼ね備えた「グラフテクト」のセミオーダータイプを採用しました。天板は石のような手触りや風合いを楽しめる樹脂素材。見た目の美しさはもちろん、傷や汚れに強く、熱いお鍋をそのまま置けるタフさが特徴です。

明るさと開放感を備えた上階世帯
――上階世帯について教えてください。
伊東:上階世帯は、子育て世代や若いご夫婦の住居として “明るさと開放感” をコンセプトにしています。
小柴:3階のLDKは、広々とした空間で小さなお子さまものびのびお過ごしいただけます。家族の団らんはもちろん、テラスもあるので、ぜひお客様を招いてホームパーティーを楽しんでいただきたいですね。

――どんな点にこだわりましたか?
小柴:あえてゆとりをもたせた玄関スペースです。設計段階では大型収納を設置する案もありましたが、最終的に広さを優先しました。来客の際わざわざ3階まで上がっていただかなくても、ここで少しお話いただけるよう空間を確保したんです。土間部分に軽く腰掛けられるベンチを置くのも素敵だと思います。

伊東:浴室と洗面室は、ホテルにあるスパのようなリラックスした空間をイメージしました。大切にしたのは、石の風合いと重厚さが醸すモダンな雰囲気です。素材同士の色味を揃えつつ、質感の違いで変化をつけています。


伊東:洗面室の天板には高級人造大理石「フィオレストーン」を採用しました。洗面室の床と浴室にも同素材を用いることで、空間に一体感を生み出しています。浴室まわりは石の質感が際立つ “硬質” な雰囲気でまとめる一方で、洗面台の壁面には表情豊かな白いタイルをプラス。無機質な美しさの中に、ほっと息つける心地よさを添えています。
小柴:3階のみゲストに配慮し、食事の空間とトイレの間にワンクッション挟んだ前室を配置し、“共有空間” と “プライバシー空間” を自然に隔てています。


快適な暮らしのためのディティール
――電灯のスイッチやコンセントの位置など、細部の機能性にもこだわったと聞いています。
小柴:長く快適に住み続けていただくために、見えない部分も設計士の方と徹底的に考えました。例えば夜中にトイレに行く時も安心できるように三路スイッチ*を取り入れたり、ストック用冷凍庫やウォーターサーバーといった家電に対応できるよう、キッチン周りにはコンセントを多めに設置したりしています。
*2か所のスイッチで1つの照明器具のON・OFFを操作できる配線方式
また二世帯住宅なので、お互いの生活音や排水音が気にならないよう工夫しました。生活する中で、居住者の方が意識することなく “便利さ” や “快適さ” を感じられたら、リノベーションは成功だと思っています。



家を育てるように、丁寧に暮らしてほしい
――どんな方にどのような暮らしを送っていただきたいですか。
小柴:細部にまでこだわってリノベーションしたので、個人的にもとても思い入れのある物件です。
“長く使うこと” を考えて素材一つひとつを選んでいますが、建物は手入れをしなければ傷んでいってしまいます。庭の植物にお水をあげたり、オイルで木材を定期的にメンテナンスしたり、ぜひ丁寧に生活を楽しんでいただきたいです。10年も20年も、家を育てるイメージで長く暮らしていただきたいですね。
伊東:全体的に空間にゆとりがありますが、特に3階LDKの広さは貴重だと思います。小さなお子さまも、家の中で安心して動き回っていただきたいです。また両世帯とも大きなキッチンを備えているので、ご家族で料理を楽しんでいただくのも素敵ですね。ぜひ、日々の生活そのものを楽しんでいただけたらと思います。

木のぬくもりとゆとりある空間、ホッとくつろげる上質な住まいが、下目黒にあります。物件は只今販売中。ぜひご内覧へお越しください。




